ねずみのふんを一個だけ発見した。この初期段階で、すぐにプロの駆除業者を呼ぶべきか、それとも、もう少し自分で対策をしてみて様子を見るべきか。その判断は非常に難しいところです。駆除費用を考えると、できれば自力で解決したいと思うのは当然です。しかし、タイミングを逸すると、被害は急速に拡大し、結果的により多くの費用と手間がかかることになります。では、どのような状況になったら、プロに助けを求めるべきなのでしょうか。その見極めのタイミングをいくつかご紹介します。まず、様子を見ても良いケースは、「一個だけふんを見つけたが、それ以外にラットサイン(齧り跡や擦り跡など)が全く見当たらない」「侵入口らしき隙間をすべて塞ぎ、粘着シートを設置してから、一週間以上、新たなふんや痕跡が一切ない」といった場合です。これは、たまたま一匹が迷い込んだだけで、まだ定着はしていない可能性が高いです。しかし、以下のサインが一つでも現れたら、それはもう「様子を見ている」段階ではなく、すぐにプロに相談すべきタイミングです。第一に、「天井裏や壁の中から、物音がするようになった時」。これは、最も明確で、緊急性の高いサインです。物音がするということは、すでにねずみが家の構造内部に侵入し、そこを安全な活動拠点として定着してしまっていることを意味します。この段階になると、市販の罠を部屋に置くだけでは、ほとんど効果は期待できません。第二に、「ラットサインが複数箇所で見つかるようになった時」。最初はキッチンの隅でふんを見つけただけだったのに、今では食品庫で齧り跡が、廊下の隅で擦り跡が見つかる。これは、ねずみの活動範囲が拡大し、個体数も増えている証拠です。第三に、「ねずみの姿を、日中に目撃した時」。本来、夜行性であるはずのねずみを、明るい日中に見かけるのは、巣の中の個体数が増えすぎて、危険を冒してでも餌を探しに出てきている、非常に危険な兆候です。被害がかなり深刻化しているサインです。これらのサインが現れたら、迷わず、複数の専門業者に連絡を取り、無料調査と見積もりを依頼しましょう。プロは、素人では見つけられない侵入経路を特定し、巣ごと根絶やしにするための、専門的な知識と技術を持っています。早期の決断が、被害の拡大を食い止める、唯一の方法なのです。
ねずみ駆除業者を呼ぶべきタイミング