なぜ、お隣の家ではあまり見かけないのに、私の家にばかり蜘蛛が出るのだろう。もしあなたがそう感じているのなら、それは、あなたの家が、蜘蛛にとって非常に「魅力的で住みやすい物件」になっているからかもしれません。蜘蛛が好んで棲みつき、巣を作る家には、いくつかの明確な共通点が存在します。自分の家が、これらの危険な特徴に当てはまっていないか、一度チェックしてみましょう。まず、最大の特徴は、「餌となる他の虫が多い」ことです。これは、蜘蛛が家に定住する最も根本的な理由です。ゴキブリやハエ、コバエなどが頻繁に発生する家は、蜘蛛にとっては獲物が豊富な、最高の狩場となります。キッチンの生ゴミの管理が甘かったり、観葉植物の周りにコバエが飛んでいたりする環境は、結果的に蜘蛛を呼び寄せることになります。次に、「湿度が高く、ジメジメしている」ことも、多くの種類の蜘蛛が好む条件です。特に、浴室や洗面所、結露しやすい窓際、あるいは風通しの悪い北側の部屋などは、蜘蛛だけでなく、彼らの餌となる虫たちにとっても快適な環境です。そして、「物が多く、ホコリっぽい」ことも、彼らにとっての好条件となります。家具の裏や、長年動かしていない段ボール箱、部屋の隅に積まれた雑誌などは、蜘蛛にとって絶好の隠れ家を提供します。ホコリの中には、ダニなどの小さな餌も含まれており、まさに一石二鳥の環境なのです。では、具体的に家のどこに巣を作りやすいのでしょうか。代表的な危険スポットは、まず「部屋の隅や天井の角」です。ここは、三次元的に巣を張りやすく、獲物がかかる確率も高いため、最も人気の場所です。次に、「窓枠やサッシの周り」。光に集まる虫を狙うのに最適な立地です。「家具の裏側や下」。暗くて静かで、邪魔されることがないため、安心して卵を産むことができます。「照明器具の周り」も、光に集まる虫を捕食するための絶好の待ち伏せポイントです。これらの場所に頻繁に蜘蛛の巣が張られるようなら、それはあなたの家が、蜘蛛にとっての五つ星ホテルになっているサインなのです。
蜘蛛が好む家の特徴と巣を作りやすい場所